なのログ

だから見てて下さい・・・俺の・・・変身

「AWSなのに、エモい。」を読んで書評を寄稿しました

もう一週間前の話じゃないか!旬を逃すなよ!
もはやシリーズと化した、「エモい。」同人の季節です。(春と秋に来る)(季節どころじゃない)

おはようございます。

久しく「読みました」の記事を書きますが、
今回は「書評を寄稿しました」などと付いています。

~9月19日~

書いた訳ですね。

で。

~9月21日~(技術書展前日)(ギリじゃねえか)

書評ってどういうもんなのか応募時点でわかってなかったんですけど、
読んでそのまま勢いで文をヒネリ出しました。ネタバレだけ気にしました。

以下原文。

みなさん、「Imhotep」という単語をご存知ですか。カタカナではイムホテプ。
私は目にしてすぐに検索行きでした。
きちんと言うと、人名です。古代エジプトの高官で、最初のピラミッドの設計者と知られているそうです。

そして、本書の登場人物です。

彼の口から(口から?)語られるピラミッドの歴史。
王、神官、国政といった文脈の中に唐突に現れる「クエリ」の文字。
この冊子の根源要素と言える「ピラミッド《オカルト》」と「AWSネットワーク《科学技術》」の融合を目の当たりにする瞬間の一つです。

イムホテプとの邂逅から、展開は大きく動き出します。
それは、世界を覆う混乱の命運を左右する物語であり、
この2019年にこそ組み立てることのできる背景を持った物語であり、
ネットワーク関連技術の新たなエンタメ表現技法をも示した物語です。

AWSを使いこなして、AWSを潰す。
AWSを使いこなして、AWSを救う。

「パケットは呼吸なんてしない。」

そしてその先の世界。

かつて、
「鶴をのぞくためにおじいさんがlinux permissionを使いこなす物語」
「ファン全員にサービスを届ける為にアイドルがファンとの関係を疎にする物語」
を描いた著者・かろてん( @carotene4035 )が贈る、次なる快作。

オカルトと科学技術の交差する次元で生きる、人々の物語。
--- AWSなのに、エモい。

【そして付録に、真面目な用語解説も!】

恥っず。

幸いなことになんだかウケはよかったようで、
そこはもうカタコトで「アリガトゴザマス・・・」と言うbotになるほかありませんでした。

ところで大仰に書いた「ネットワーク関連技術の新たなエンタメ表現技法」とかいう部分に対して、
文意を説明しておきたいので書いておきますね。完全にそのための記事だこれ。

描写空間がネットワークに行く(デジモンサマーウォーズ)と「いやこんな実装なってへんやんw」となってしまう職業病があるんですけど、
ネットワークが現実に来ると「この表現は妥当・・・」と納得してしまってマジで恐ろしいなと思いました。(「ネットワーク関連技術の新たなエンタメ表現技法」の件の話(ほんとに新しいかはしらない))

書評送信時のメール文より。この記事、引用ばっかなんだがまとめブログかなんかか?

まーそういうのありますよね。なんでキングカズマの火力が反映されんねんみたいの。(サマヲ内容うろ覚え)
改めて書いていると、完全に「自分から可能性を潰す狭い思考をしている」ことでしかないんですが、それでもどうしても「ゲーム空間でなんでそのアクションになんねん」とか「その不思議移動空間ダレの実装やねん」とか勝手に思ってしまうんですよね。僕はつまらない大人です。今見たらサマーウォーズの公開は10年前とかだったので10代の頃からつまんねえ奴でした。

で、そういう事柄に対して謎のエジプト不思議ピラミッドパワーによって「IT技術側のほうが現実・物理世界に顕現してしまっている」のが今作の世界で、「いやまあ俺たちの空間に存在して現象になってるならなんかパケットになったらよくわからんとこ飛んでったりもするよな、なんもわからんけど」みたいな雑な納得をしてしまいました。ここで「さっきまで通信は水流で表現されとったやんけ海流れろや序盤の海底ケーブル回収せえ」とか言い出す大人ではなかったのが唯一の救いです。

という意味での、「ネットワーク関連技術の新たなエンタメ表現技法」でした。これからのデジタルドリーマー作家様各位は、その不思議空間を現実に持ってくると良いと思います。(絶対違う)


アナザーオチ。